うま味は日本独特の物? [お茶の知識]
昔から食品の基本的な味は4つ有ると云われています。それは甘み、塩味、酸味、苦みと云われています。近年、昆布や鰹節などのだし汁の成分はグルタミン酸やイノシン酸などの「うま味」も独立した味の要素で、先の4つの味に加えて5番目の味として加わりました。しかし欧米人には「うま味」という味の感覚は無く、それに対応する言葉はなく、「umami」と表記するのが国際的には標準になっているようです。そんなうま味は日本の上級煎茶や玉露にも沢山含まれています。
お茶の甘み・うま味の素は?
お茶の苦みと渋みの元は? [お茶の知識]
お茶の種類による味の違い [お茶の知識]
お茶の種類の事を「茶種」といいますが、その「茶種」によって含まれる成分が違い、味も変わってきます。煎茶は渋みとうま味の調和がとれて、後味の良いものが高品質とされています。特に、その年の一番最初に摘む「一番茶」の早い時期の物は「アミノ酸」を多く含みますので、豊富なうま味と後味の良い、渋みも兼ね備えたお茶です。一方、下級茶は一番茶の遅い物や二番茶を主な原料にしていますので、「アミノ酸類」が少ないため、うま味が少なく、苦み・渋みが強く感じられます。最上級のお茶とされる玉露は、生産方法の違いにより、上級煎茶よりさらに「アミノ酸・「カフェイン類」が多く、「カテキン類」は少なくなります。そのため、うま味と甘みが強く出やすく、まろやかで濃厚なお茶になります。
お茶の味を決める成分は? [お茶の知識]
「フレーバーティー」を紹介します。 [紹介]
最近TV等に取り上げられている「フレーバーティー」を紹介します。日本茶は本来、そのものの自然な香りと味を楽しむ物ですが最近、日本茶にハーブやドライフルーツなどを入れて香りを楽しむのが注目されています。作り方は急須に茶葉を入れるときに素材(ドライフルーツやハーブなど)も一緒に入れます。するとお湯で茶葉を浸すと、一緒に香りが立ち上がって「フレーバーティー」の完成です。写真は乾燥したミントと緑茶を擂り潰して耐熱ガラスのカップにお湯で溶かした物です。ミントの爽やかな香りと清涼感が緑茶とマッチしておいしいです。その他の珍しい組み合わせを紹介します。ほうじ茶・ミルク、ほうじ茶・ジャスミン、ほうじ茶・蜂蜜、玉露・ゆず、玉露・黒蜜、煎茶・キウイなどお試し下さい。
飲んだ後の茶殻はどうしてますか? [お茶の知識]
いろんな様式の急須があります [お茶の知識]
いろんな様式の急須があります。淹れるお茶の種類により向き不向きがあります。
【上手型急須】注ぎ口に対して上方に取っ手の付いている急須です。番茶やほうじ茶、玄米茶に向いています。
【横手型急須】日本で最も普及している急須です。柄の角度など使いよく工夫されています。
【後手型急須】注ぎ口とは反対側に持ち手がついて、中国発祥の急須で紅茶や中国茶に向いています。
【絞り出し】少しの隙間から茶を滴らすように使用します。一つの葉が大きな手摘みのお茶など使用します。
【宝 瓶】取っ手がなく玉露や上級煎茶など比較的低温で淹れるお茶に向いています。揺らさず静かに淹れます。
【鉄 瓶】ふつうお湯を沸かすための道具ですが、鉄製のため重くがっしりしています。湧かしたお湯は鉄分が含まれてまろやかに
成り、お茶を淹れるのに適しています。
近赤外線分析法とは [お茶の知識]
茶の香り成分に関係する2種類の酵素遺伝子が発見された。 [紹介]
緑茶や烏龍茶、紅茶の葉を作るチャ(茶の樹)が香り成分を自身の細胞内に蓄えるのに2種類の酵素遺伝子が重要な役割を果たしているのを静岡大の大西利幸准教授(植物化学)などの研究グループが世界で初めて発見した。米国植物生物学会誌で発表した。
静岡新聞ニュースより